根本から考えるお葬式というもの

お葬式の今さら聞けない不思議な事

お葬式の今さら聞けない不思議な事 お葬式について知っているようで、聞かれると知らない事は多いものです。マナーや服装など、突然の訃報に慌ててしまったり、誰かに聞いて乗り切ったなんてことありませんか。そこで、お葬式の参列の時や、自分がお葬式を執り行う立場になった時に慌てたりしないように知っておきたいお葬式の豆知識を紹介します。

お葬式の歴史は、仕事としての葬儀屋が確立されたのは明治時代以降となっており、とても新しい文化と言えます。今では、手配すれば、葬儀社の遺体搬送車が、病院などに故人を迎えに来てくれますが、戦後まで遺体を荷車や自家用車に乗せ家族が運んでいました。もちろん現在でも自家用車で遺体を運んでも全く問題ありません。ただ、遺体を寝かせた状態で運ぶことが困難であるため、搬送車を利用することが一般的です。葬儀社は、ご家族の代わりに遺体を運ぶ事を搬送業務として有料で請け負っています。
お葬式というと僧侶がお経を唱えているのが一般的なイメージですが、その歴史は江戸時代にお寺が庶民の戸籍を管理していた頃から始まります。自分のお寺の檀家さんが亡くなれば死亡を確認し経を唱え、引導を渡していた名残が今の儀式として残っているのです。しかし現在では、核家族世帯や無宗教の人が増加していることなどから、今まで伝わってきたお葬式の姿が変わってきています。

現在の喪服が黒と決まっているのは、なぜなのでしょう。本来の喪服は遺族が喪に服しているという意味の黒なのです。喪主や遺族の方々より格が上にならないように気を付けるのが何よりも大切なマナーになるので、略式の喪服でも問題ありません。特に通夜に参列する場合には、黒を着なくても問題なく、落ち着いた濃いめのグレーや紺色のワンピースやスーツでも、決してマナー違反にはなりません。
しかし、驚くことに戦前までの日本の喪服は、白が主流でした。女性は、白無垢を着て嫁に入り、ご主人が先に亡くなった時には、嫁入りに着た白無垢の袖を切り白の喪服としました。最後に自分が旅立つ際の白装束にして着るという、白の文化が1000年も続いていたのです。現在の黒の喪服は、戦後に貸衣装屋さんが、汚れが目立たないように白を黒に染めた事から始まった習慣です。

お葬式自体も、今では美しい生花で飾られた祭壇を目にする事も多く、立派な葬儀場でのお葬式が当たり前になってきています。では、お葬式とは、必ず綺麗な祭壇を飾り執り行わなければならないものなのでしょうか。根本から考えてみると、現在の法律で決まっている死者に対する弔いの方法をきちんと守って行えば、ある程度自由に執り行っても問題ありません。

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